ハノイ市・北部の介護施設(老人ホーム)の紹介|

ベトナム_ハノイ_老人ホーム_介護施設_2020 (1)

ベトナム北部の首都ハノイ市の代表的な介護施設を紹介します。

 

ハノイ市の介護施設事情

2021年現在、ベトナムは既に高齢率7.7%を越えて高齢化社会(65歳以上の高齢者が人口の7%以上)に突入しており、徐々に介護問題が顕在化し出している。

現代のベトナムでは都市化とや近代化によるライフスタイル変化により、旧来型の拡大家族から核家族化が進んだ。高齢者の70%は農村部に暮らし、子供は仕事を求めて都市部へ暮らすケースが多い。ベトナム中央高齢者協会によれば、現代のベトナム社会では高齢者は孤独を感じやすくなっており、結果多くの人々が他人との触れ合いを通じてQOLを改善するために特別養護老人ホームに住みたいと思っている。

多くの民間介護施設はハノイ市近郊に集中している一方で、南部のホーチミン市では民間の施設数が非常に少なく、急速に社会ニーズが高まっている。今後は「ケア21」など日系介護事業者の進出が緩やかに進むと思われる。

ベトナム高齢者介護施設の類型_2020_©CARE4 VIETNAM作成

ベトナム高齢者介護施設の4類型

 

1. 公的施設:社会保護センター

 

 

2. 公的施設:高齢者介護施設

ハノイ市には合計5つの公立の介護施設が存在している。この施設は主にベトナム戦争の功労者(ベトナム的文脈で言う”革命功労者”)向けの公的サービスであり、一般人は対象にならない。首都だけあってベトナムの他のエリアより数が充実している。

 

3. 宗教・慈善団体の施設

地域の寺院、教会などの敷地に併設された身寄りのない貧困者(高齢者と子供)の救済を目的としたチャリティー施設。一般的に規模は20-30名規模と小さく満床状態が続いている。管理母体だけでは運営費を賄うことが出来ず、ボランティアや企業の物資・金銭支援によって何とか運営を続けているケースが多い。

 

4. ベトナム民間資本の介護施設

BNTD Bach Nien Thien Duc

ベトナムの民間介護施設の草分け的存在。日本国内の高齢者介護施設との交流を進めており、日本式看護・介護の手法を積極的に取り入れている。

2001年に高齢者のコミュニティを作るために開業。最初の3年間は入居者集めに苦労したが、現在はベトナムで5軒(北部ハノイ4、南部ブンタウ2)の施設を展開する最大チェーンへと発展。脳出血の後遺症から自力歩行が困難となり、介助が必要となった邦人に対し、2010年から2018年までの7年半に渡って無償で献身的介護を提供したことは話題になった。長年の貢献が評価され、人民委員会や中央高齢者協会や日本政府からなど多数表彰を受けている。

自律出来ない重症な要介護者から健康なアクティブシニアまで幅広い高齢者を対象としているが、身寄りの無い比較的元気な高齢者のコミュニティとしての要素が強いと言える。

 

Nhan Ai Elderly Care Center(仁愛老人ホーム)

北部ではBNTDグループと並んで介護業界の代表的存在。日本人の介護福祉士が部長として介護現場で勤務している。

2007年の開業当時は50床だったが増築し100床へ。現在、50床の日本風老人ホームを建設計画があり合計150床へ拡大する予定。自社の現場で育成したベトナム人介護スタッフを外国人技能実習制度や特定技能などの制度を通じて日本へ輸出する”介護人材の送り出し機関”としての評価も高い。

 

Tuyet Thai Elderly Care Center

  • 日本語名:トゥエッタイエルダリーケアセンター
  • ベトナム語名:VIỆN DƯỠNG LÃO TUYẾT THÁI
  • 運営企業:CÔNG TY CỔ PHẦN PHÁT TRIỂN CÔNG NGHỆ Y SINH HỌC TUYẾT THÁI
  • 設立年:2016年(母体は1995年)
  • 所在地:ハノイ市
  • 住所:92 Thợ NhuộmTrần Hưng Đạo, Hoàn Kiếm, Hà Nội
  • 病床数:200床
  • 参考料金:個室$520(₫12.000.000)・共同部屋$350(₫8.000.000)
  • HP:http://dieuduongtuyetthai.com/

北部エリア初の民間クリニックを展開した医療機関チェーン傘下の民間介護施設。

健康な高齢者だけではなく自分でケアができない人向けの集中治療室、リハビリ室、理学療法室まで幅広い介護サービスを提供している。最新の医療機器が装備されており、高齢者に最適なヘルスケアが提供されている。日本向けの人材輸出に積極的で、JIS、ABS Vietnam JSC、TTLC旅行・貿易・労働者輸出合資会など大手送出機関とインターンシップトレーニング契約を結んでいる。

 

Hanoi Nursing Center

ハノイ市の市内中心部には2つの施設を擁する公的な特別養護老人ホーム。

マッサージルーム、理学療法、リハビリルームには、各個人の特定のケアニーズに対応するプログラムがある。

  • 日本語名:ハノイナーシングセンター
  • ベトナム語名:Trung tâm Dưỡng lão Hà Nội
  • 運営組織:
  • 設立年:年
  • 所在地:ハノイ市
  • 住所:
    • 施設1: Số 55 ngõ 29 Khương Hạ, Thanh Xuân, Hà Nội
    • 施設2: Số 336 đường Lương Ngọc Quyến, Ngã Tư Sở, Đống Đa, Hà Nội
  • 病床数:140
  • 参考料金:個室$650(₫15.000.000)・共同部屋$220-300(₫5-7.000.000)
  • HP:http://www.duonglaohanoi.com/

 

5. 外国資本の介護施設

2021年現在、ハノイ市には外国資本の介護施設は日系の「Trung tâm dưỡng lão KAIGO -Me kLnh」1件あるのみだ。(南部のホーチミン市、ビンズオン省、中部のダラットにはそれぞれ日系の民間老人ホームがある)多くの投資案件が立ち上がっては消えてという状況が長く続いている。しかし、市街から13kmのフンエン省エコパーク内に日系の「Trung tâm dưỡng lão KAIGO」が2019年より営業を開始しており、2020年にはハノイに2号店を展開。また、2021年には日系介護チェーンの「ケア21」がハノイで介護施設を開業予定である。今後も日本や韓国など外国資本による介護進出は緩やかに増えると予想されている。

 


ベトナム介護進出を検討される事業者の皆様へ

ベトナムは介護概念が根付いていない反面、高齢化により民間の介護サービスの需要が高まっています。医療とは異なり法規制が未整備で様々なスキームで立上げが可能です。現地では日本式介護モデルを採用する介護施設や教育施設も多く、介護領域においても日本ブランドの評価が高いです。国内の医療既存の介護事業者だけではニーズを賄いきれないことから、ヘルスケアセクターにおける外国人専門職及び外資企業の活躍機会は大きくなっています。Care4ではベトナムでの介護施設や介護系サービスの開業を検討される方のご相談を賜っております。

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